記憶の断片のコラージュのような作品

夢か現実かわからなくなる

懐かしさ、いとおしさに胸が締め付けられるような

 

【 主観映像  《point of view shot》】

映画などで、登場人物の視点で撮影された映像。登場人物の視界を視聴者が共有できるため、現実感があり、迫真性が高い。ホラーやドキュメンタリー風の作品などで用いられる。


宇多田ヒカルが自分の子供を世話していると、母に自分もこう世話をしてもらって、成長して行ったんだなと思ったことが前半歌われている。
病気から解放されるために自ら死をえらぶことで自由になる自由があると歌っている。
思い出たちがとのくだりはお葬式のときの記憶。


夢の途中で目を覚まし

瞼閉じても戻れない

さっきまで鮮明だった世界 もう幻

 

汗ばんだ私をそっと抱き寄せて

たくさんの初めてを深く刻んだ

 

揺れる若葉に手を伸ばし

あなたに思い馳せる時

いつになったら悲しくなくなる

教えてほしい

 

今日私は一人じゃないし

それなりに幸せで

これでいいんだと言い聞かせてるけど

 

勝てぬ戦に息切らし

あなたに身を焦がした日々

忘れちゃったら私じゃなくなる

教えて 正しいサヨナラの仕方を

 

誰かに手を伸ばし

あなたに思い馳せる時

今あなたに聞きたいことがいっぱい

溢れて 溢れて

 

木々が芽吹く 月日巡る

変わらない気持ちを伝えたい

自由になる自由がある

立ち尽くす 見送りびとの影

 

思い出たちがふいに私を

乱暴に掴んで離さない

愛してます 尚も深く

振り止まぬ 真夏の通り雨

 

夢の途中で目を覚まし

瞼閉じても戻れない

さっきまであなたがいた未来

たずねて 明日へ

 

ずっと止まない止まない雨に

ずっと癒えない癒えない渇き



ショートバージョン

フルバージョン

開いたばかりの花が散るのを

「今年も早いね」と

残念そうに見ていたあなたは

とてもきれいだった

 

もし今の私を見れたなら

どう思うでしょう

あなたなしで生きてる私を

 

Everybody finds love

In the end

 

あなたが守った街のどこかで今日も響く

健やかな産声を聞けたなら

きっと喜ぶでしょう

私たちの続きの足音

 

Everybody finds love

In the end

 

もう二度と会えないなんて信じられない

まだ何も伝えていない

まだ何も伝えていない

 

開いたばかりの花が散るのを

見ていた木立の遣る瀬無きかな

 

どんなに怖くたって目を逸らさないよ

全ての終わりに愛があるなら

フルバージョン

普段からメイクしない君が薄化粧した朝

始まりと終わりの狭間で

忘れぬ約束した

 

花束を君に贈ろう

愛おしい人 愛おしい人

どんな言葉並べても

真実にはならないから

今日は贈ろう 涙色の花束を君に

 

毎日の人知れぬ苦労や淋しみも無く

ただ楽しいことばかりだったら

愛なんて知らずに済んだのにな

 

花束を君に贈ろう

言いたいこと 言いたいこと

きっと山ほどあるけど

神様しか知らないまま

今日は贈ろう 涙色の花束を君に

 

両手でも抱えきれない

眩い風景の数々をありがとう

世界中が雨の日も…


薄化粧した朝とはお葬式の母のことを歌っている。

真夏の通り雨も花束を君にも、雨を歌っているが2013年8月27日のお葬式は晴れ。前日ヒカルが母に会った日は曇りだったが通り雨が実はあったのではないだろうか・・・