基本的にはフェニックスの一輝さんのおっしゃる通りです。


ちょっとめんどくさいですが、以前計算で求めてみました。

http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000386303/SortID=16174500/#16197279


まず、被写体の像倍率が同じである、ということが前提です。画角が違う場合、像倍率を同じにするためには、被写体距離は広角側で短く、望遠側では長くなります。

また、そのとき無限遠のボケ量は画角によりませんが、無限遠でない場合は、被写体までの距離と背景までの距離の比が変わる可能性がありますので、厳密には違いが出ることがあります。


どちらにしても、


dbdf=m×d×(1-a/ab)

ただし、

dbdf:ボケ像の径

m:像倍率

d:有効径 =(焦点距離)/(F値)

a:レンズから被写体までの距離

ab:レンズから背景までの距離


という式に集約されますので、確認してみてください。

http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000386303/SortID=16174500/#16197279


ちょっとボケの話を。


ボケ像の大きさの計算式として以前、

dbdf=m×d×(1-a/ab) ・・・(1)

という式を作りました。

ただし、

dbdf:ボケ像の径

m:像倍率

d:有効径 =(焦点距離)/(F値)

a:レンズから被写体までの距離

ab:レンズから背景までの距離

です。

像倍率は、被写体の実際の大きさに対してセンサー上の像の大きさの比ですから、画面に対する被写体の大きさの比率を同じにした場合には小さいセンサーのほうが倍率が小さくなります。しかし、同じサイズに引き伸ばすと相殺されるので、鑑賞サイズで被写体の大きさを同じにした場合にはmはボケ像の大きさに寄与しないことになります。

次に、aが被写体までの距離、abが背景までの距離なので、a/abはそれらの距離の比を示します。背景が無限遠だとa/abが0となるので、(1)式は

dbdf=m×d ・・・(2)

となります。

以上の2つのことを踏まえるとボケ像の大きさはセンサーサイズにもレンズの焦点距離にも関係なく、レンズの有効径dのみで決まるということになります。

実際には像倍率のなかには焦点距離や被写体距離が隠れているのですが。


そこで、これに基づいて図1を作成しました。横軸が35mm判換算の焦点距離、縦軸が無限遠点のボケ像の大きさ(RX100ワイド端F1.8比)です。

センサーサイズとワイド端のF1.8という数字だけで、本当にボケにこだわれるカメラと言えるかどうか・・・どうなんでしょう(人ぞれぞれ考え方があるので)。

同じ画角で比べれば、WX300やQ10+5-15mmズームよりは、確かにかなり大きめのボケ像が得られそうですが。


被写体倍率も違い、あまり参考にならないかもしれませんが、RX100(10mmF1.8)とQ10+15-45mmズーム(44mmF2.8)の画像もつけておきます。


ついでに解像度(画質?)の話をしますと、

解像度はRX100のほうが圧倒的に高いのですが、人物写真の場合には写りすぎてしまうように感じます。個人的にはQ10(+15-45mm)のほうが好印象です。